信じて

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彼女はあの日のように弱々しくはなかった。 たぶん、友達もそれなりにいるのだと思う。 だから、二年生に上がり同じクラスになったとき、普通に話すことが出来た。 友達にもなれた。 でも、彼女はそれでも孤独だった。 だって、誰にも心を開いていなかったから。 あの頃よりもただ嘘をついて自分を繕うのが得意になっていただけで、中身はまだずっとあの頃のままだった。 だからこそ、彼女が一度だけ笑ったあの日のこと、俺は絶対に忘れない。 今度は、弱々しくもなく、繕ったものでもない、自然な笑顔をみたい。
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