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「ごめん、オレ、途中で寝ちゃって」
それは、俺が暴走したからです。
葉山さんに夢中になりすぎて、加減が出来なかった結果です。
「雪橋は、優しかったよ」
人の腕を撫でながらそういう事を言うのはダメです。
完全に誘う仕草ですよ。
なんなら、襲ってくれと言っているようなものです。
「こ、恋人、なんだろ……?」
涙を浮かべながら不安気に確かめないでください。
初めての彼氏に戸惑ってます、って感じが初々しくて死にそうです。
すぐにでも突っ込みたくなるやつです。
なので、マジで襲います。
そこは、相変わらず狭かった。
それでも、さっき程ではない。
先端を呑み込ませると、そのままゆっくりと奥へ進む。
あー……気持ちいい。
「葉山さんのココ、俺の事憶えてくれてるみたいですね」
「や……っ!」
結合部をなぞりながら言うと、葉山さんはビクッと身体を震わせて顔を真っ赤にして怒ったようにこちらを睨んだ。
最初の時は後ろからだったけど、正面は表情が見えて良いな。
羞恥心と快楽でぐちゃぐちゃになっている葉山さんを見ているだけで、ずっと愉しめる。
葉山さんの辛そうな声に罪悪感を覚えつつ、くちゅ、くちゅ、とナカを混ぜる。
浅い所と、もっと奥と。
葉山さんの反応で見てイイ所を探すけど、どこを突いても擦ってもビクビクと跳ねてくれる。
感じやすくて恥ずかしそうな葉山さん、可愛い。
「ぁ、あー……、はぁ、んっ」
快楽から逃れようとする上体を捕まえて首筋に吸い付く。
ビクッと震えた肢体を抱き締める。
開きっぱなしの唇を甘噛みしてそのまま舌を絡めると、葉山さんから吐息のような甘い声が漏れた。
「……好きぃ」
俺も好きです、葉山さん。
でも、それ今言われたら、俺の歯止め効かなくなっちゃいます。
そんなもの、最初から無かったのかもしれないけど、今ので完全に消失しました。
噛みしめるような告白に煽られて、葉山さんの脚を持ち上げ更に奥を目指す。
「好きです、葉山さんっ」
「ヤっ! ……っきはし、待っ……ぅあっ、ああ」
すみません。
待てません。
気持ち良くするので許してください。
「あ、あぁっ、ふぁ……は、ん」
深い所への刺激に、最初は怖がっていた葉山さんも、次第に快感を拾えるようになったらしく声色が変わっていった。
「これ、気持ちい……ぃ、んっ」
声も身体も蕩けた葉山さんは、ある意味とても凶悪だった。
トロンとした瞳と、半開きの口元が色っぽい。
そんな事を言われたら止まらなくなる。
「もっ……と、して」
「葉山さん!」
勿論です!
例え、嫌と言われても止めません。
と言うか、止められません。
「あっ、ヤっ、ぁん、いっ、ぃ」
くっそエロい。
ヤバい。
搾り採られるような感覚に焦る。
数時間前まで処女だった人の煽り方じゃないだろ。
こんなの、可愛すぎるし、蕩けすぎて心配になる。
だけど、こんなに快楽に乱れた葉山さんを知っているのは俺だけなのだ。
気持ち良い事に弱くて、それに素直な人。
誰も知らない葉山さんが、自分の腕の中で喘いでいる。
この事実を思うだけで、一層興奮が増す。
そして気付けばガツガツと攻めてしまい、本日二度目の大反省にする頃にはすっかり陽は暮れていた。
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