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唯一キレた話
角は話が下手だ。プログラム運用も下手だ。そのくせ威張って仕切りたがる。
上原さんが辞めたとたん、
「プログラム変更しますよー」
とどや顔でほざいていたのに、つまらないプログラムを考えてしまい、全然盛り上がらなかった。
この人はもっと様々な角度から物事を見ることができないのだろうか?
それができないのであれば、他の職員と協力してやるなりすれば良い。
更にそれができなければ、上原さんの考えたプログラムを活かすか、そこから上手にアレンジすることを考えてみてはどうだろうか?
プログラム運用が下手なことは致命的で、そのため角が仕切るプログラムは面白くなかった。
説明する時に趣旨が分からないので、理解力が乏しい私にとっては、「何が言いたいのか分からない」のだ。
実は私は1度、角に半ギレしたことがあった。あれはコロナによりプログラム変更があったころ……ちょうど私が辞める直前あたりだ。
その日は角がプログラム変更についてや今後メンバーがやるべきことについて述べていた。
角はぼへ~っと躍動感のない、淡々としたつまらなさそうな話し方をし、更にはトーンを変えず、同じトーンの口調で話すのだ。
音階で表現してしまうと、角はずっと「ド」の音階で話しているような感じなのだ(そこまでではないが、イメージとしては)
ちなみに私には絶対音感というものがないので、角の声のトーンは「ド」でなく他の音階かもしれませんが、これはものの例えですので気にしないで下さい。
当然私は、趣旨がまるで分からず理解ができなかったので、思わず
「私、趣旨をちゃんとしてもらわないと分からないので。
主語をはっきりさせて、何をすれば良いのか明確にしてください!」
と強めの口調で言ってしまったのだ。
すると、
「すみません…」
と言われた。
あ、この人、こちらが強気で行けば多分怯むんだな。役所に話をしに行った後に泣きそうな顔していたことといい。
もっとも角に対してキレたのは、色々溜めまくってたもんがあったから、ですが。
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