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野高の長い話
事業所では、1~2か月に1度、利用者の状況確認をするためにモニタリングが実施されました。
その時に同席していたのが、利用者と野高、角でした。
が、このモニタリングが長いのなんの……
なぜかというと、野高が自分の話を永遠と話し始めてしまうからです。
野高の自分の話は、短くて数分、長くて20分ほど……
例えば…
「雷中さんって、介護やっていたのよね、すごいわねぇ。
私、2回ほど介護で挫折したのよぉ。
1回目はねぇ、利用者さんを昭和記念公園に連れて行こう、って時でねぇ。だけどあそこって広いじゃない!分かる?あ、行ったことあるの?じゃあ分かるわよね!!
とにかく広いじゃない!!そこを利用者さんの車いす押して一日中歩かないとならないの。
大変だったわよぉーーー。
2回目はね、別の施設でディズニーランドが大好きな利用者さんがいたから、その人をディズニーランドに連れて行こう、ってことになって、車いすを押してディズニーランドに行ったの。
それがディズニーランドに到着して間もなく、その利用者さん疲れたのか、体調不良か、吐いちゃったのよ!!!
そのあとはもう大変よぉ。汚物処理してあとは介護用トイレに連れて行って…それから医務室に行ってね、本当大変だったのよぉ!!!」
…詳しく覚えてはいないが、こんなどうでもいいような話を私のモニタリングで普通に話してきたのだ。
他の利用者さんに対してもこうだったらしく、本多さんも
「なんか俺のモニタリングん時、野高さんが、“この前は別の事業所に行く用もあって、帰りが0時回ってタクシーで帰った”なんて永遠と話してましたよ」
なんてぼやいてました。
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