エンディング

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「優しく傾聴するけれど対応しない太田さん」 「利用者に上から目線できつい口調で話し、自分の話を始めると止まらない野高さん」 「冷徹な口調と躍動のないしゃべり方で無機質な宇宙人のような角さん」 「入ったばかりで発言権が小さく、角と付き合っている為余計に意見することが難しいであろう東さん」  …あの事業所はどうなるのやら。  とはいえB事業所では楽しいことや新たな発見もたくさんありました。  パソコン検定の資格も取ることができましたし、自分にとって苦手だったハンドメイドもするようになりました。 「新たな自分発見」 「自信をつけるため」  には必要な場所だったのでしょう。  きっと私がB事業所を辞めたのは、必要だった経験をしたから。だから次のステップに進むためにA事業所に登録したのでしょう。  これから必要なものが何なのかは分かりません。苦手な人はどうしてもいるし、それは仕方ない。   A事業所では何を得られるのか。それは卒業するとき、あるいは辞める時に明確になるかもしれません。もし何か大切なことを得られたら、どこかで報告しようと思います。  ちなみに本多さんは事業所には、ほぼほぼ行かなくなったそうで、今はジムに通っているそうです。  まぁ、あの事業所行くよりもよっぽど有意義ですね…  こちらを書くに当たり、本多さんのモデルとなった方に 「こんなん書いても良いですか?」  と確認したら、 「OKです」  と即答してもらいました。  ここでなんですが、本多さんのモデルになった方、ありがとうございました。  そしてここまでお読みになられて下さった方々、ありがとうございました。  どうかB事業所のような事業所や施設が1ヶ所でも減りますように……  そしてもっと利用者に寄り添える職員が増えますように……
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