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苦手な人
この島田、何のつもりか知らないが、嫌な物言いをするので苦手だった。
利用者同士で悩み相談をするプログラムでは、相談したい人が挙手してそれぞれの相談内容を言い、そこからアンケートを取って誰の悩み相談にするか決定するのだ。
その時、月野さんという女性利用者さんが相談することになったのだが、島田さんがさっそく挙手してこんな話をした。
「あの、僕の記憶が正しければ月野さんって確か、ここに登録して1年以上ですよね…?
月野さん、ほぼ毎回プログラムに出てますから、換算すると20回はこのプログラム受けてますよね?
それでどうして今までこの相談をしなかったんですか?」
上から目線な知ったかぶった偉そうな口調で、そうほざいてきた。
月野さんは困惑したように、
「それは…今まで他に相談したいことがあったからです…」
と言ってしゅんとしてしまった。
私は、
『なんだぁ?この上からな男は!??』
と思った(本音)
それから島田(もう敬称は省きます)が更に嫌になった。
後日、「好きな音楽を流しあう」という音楽鑑賞会が実施されたが、私は参加しなかった。島田が参加しているからだ。
私の好きな音楽に対し、島田がケチをつけてきそうだったから、参加しなかった。
『島田ごときに私の好きな音楽聴かれてたまるか』
とすら思っていた。
音楽鑑賞会では参加者1人ずつの好きな曲が流されたが、島田がなぜか職員のように偉ぶっていたのだ。
「次は本多さんじゃないですか?」
「あの、次は火村さんですよ…?」
と。
何仕切ってんだよ、と思っていたら、
「あの、雷中さんって参加してませんけど…参加したらどうですか?」
とほざいてきた。
『うるさいな!あんたが嫌で参加してないんだよ!』
私はそう思った。
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