主砲の矜持

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そして翌日のナイトゲーム。 今シーズンホーム最終戦。 私は今夜もまた水道橋ドームのライトスタンドにいた。 昨日と同じ場所、昨日と同じ対戦相手。 でももうそこには清武はいない。 私は、“当たり前だったその名前”のないスコアボードを見ながら、泣いていた。 周りのみんなも泣いていた。 清武の辛さも知らずに、昨夜、あんなこと叫ばなきゃよかった…。 私はかけがえのない大きなものを失った寂しさで胸が張り裂けそうになりながら、名前のないスコアボードを見つめ続けた。 終わり
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