鬼婆

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 ※この作品はフィクションであり作中に出てくる人物、地名、場所等は実在する人物、地名、場所とは一切関係ありません。  東北地方に伝わる鬼婆伝説、中でも福島県安達原に伝わる鬼婆伝説は有名で、昔安達原の山の中に住んでいたと言われる1人の老婆は、山登りで疲れた登山客が雪吹く山の中でようやく見つけた茅葺の家の灯りに寄せ付けられる暖を願い出るも快く、その登山客を家の中へと受け入れたという。  しかし・・ その登山客に温かいキノコや肉が入った鍋をたらふく食べさせ、酒も飲ませて安心感と疲れでぐっすり寝たその一行を、夜ふけに大きな出刃包丁で首を切り裂き、腹を十字に裂き開き、腹わたを食らっていたという。 その鬼婆はいつしか捕まり処刑されたという結末だが、現在でもたびたびあの近くの山で人が神隠しに遭うという。 そんな山の"鬼婆伝説"に興味を持ち山に訪れたある若者達の話し・・だった。
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