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小学校の入学式は顔が腫れていたので休まされた。
そのころから、よそのおじさんに身体を見せたり触らせたりする「仕事」をさせられていた。「クスリを買う金がない」というときによくやらされた。
すごく気持ちの悪い「仕事」だった。
泣いたり嫌がったりするとあとでせっかんされたので、じっと我慢していた。
「仕事」のあとはお父ちゃんもお母ちゃんも機嫌がいいことが多かった。洋服を買ってくれることもあったし、ご飯も食べさせてもらえた。
その内お父ちゃんもお母ちゃんもだんだん働かないようになり、それにつれて私の「仕事」はどんどん増えていった。
小学校の卒業式も「仕事」があったので休まされた。
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