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2020.9.18-19 鬼怒川温泉(栃木)⑬
命からがら階段を登りきり(そうでもなかった)駅前に向かいます。
温泉街なるものがあるのかなあとぼんやり思ってたのですが、どうやら駅前にお土産屋さんが集まっている感じらしいのです。
そうなったら見て回るしかないじゃないですか。
旅行に来てお土産見ないなんてそんなわけないじゃないですか。
というわけで散策です。
まず今回は温泉に来たので温泉まんじゅうを食べます。常識ですね。
ちょうど店の前でふかしたての温泉まんじゅうを売ってる店を発見しました。大きなせいろからもくもくと湯気が上がってます。私の期待も爆上がりです。
店員のおばちゃんに「ひとつください」と言うと「1個80円です」と言われたので私は80円を手渡しました。
するとおばちゃんはせいろの蓋を開けて、中から温泉まんじゅうをひとつ取り出して渡してくれました。わーい、と心の中で言いながら受け取ります。
――いや熱っつ!!!
あまりの熱さに弾き飛ばしたまんじゅうは空を舞い、弧を描いて地面に落ちました。私は重力を発見しました。
フィルムでくるまれていたので中身は無事で本当によかった。
てかこんな熱いまんじゅうを表情ひとつ変えずに掴んでいたあのおばちゃんの手は何でできてるの? あれも鬼怒川温泉の効能?
そんな解けない謎をぐるぐると考えながらも落としたまんじゅうを拾い(まだ熱い)フィルムを破って一口ぱくり。
うまっ!
できたて熱々のふわふわ生地の中にあたたかい甘さのこしあんが詰まっていてすきっ腹に沁みます。私は一気に幸せになりました。幸せはなんと80円で買えました。
さて次はなんだかお洒落なお店に来ました。先程のまんじゅうを購入したお店が温泉街のTHE・土産屋という感じだったので、
様子を窺うと店内は賑わっていて、どうやらバームクーヘン専門店のようです。
――話は変わりますが、田舎から上京してきた際に一番驚いたことは「専門店の豊富さ」でした。
東京って○○専門店多すぎません?
アナゴ専門店、ピスタチオ専門店、豆本専門店、砂時計専門店……。
いや最高なんですが!(とがってるお店好き)
専門店で働いている方々はそれこそ専門家のような人ばかりなので話をするだけでも面白いです。
東京は何かを始めるには素晴らしい環境だなと思いますね(お金があれば)
教室とか講座とかもいっぱいありますしね(お金があれば)
さて、そんなわけでバームクーヘン専門店なのですが。
……人が多くて入りませんでした(おい)
気になったとこにはまず入ってみる、をモットーにしている私が入らないことを選ぶくらいには店内は大盛況だったわけですね。それだけ伝われば十分です。
バームクーヘンはとても美味しそうだったので立ち寄られた方は是非!
前ページにて「次回は昼ご飯を食べます!」などと豪語しておきながら、なんだかんだ思い出しながら書いていると全然昼ご飯に辿り着かなかったです。
このエッセイの執筆スピード的にこれはもう東京に帰る頃には一年が経過しているのでは……? となっていますが、必ず帰りますので!
次こそ昼ご飯を食べます!(きっと)
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