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2020.9.18-19 鬼怒川温泉(栃木)①
シルバーウィーク前日の金曜夜から土曜にかけて、弾丸で鬼怒川温泉に行ってきました。
これはその時のお話です。
週末に土・日・月・火と4連休を控えた金曜日。
私はとても疲れていました。
──4連休。
それはとても心躍るワードなんですが、その前の平日には連休で動けない分の仕事が前倒しでやってくるのです。
その日も営業さんから沢山の仕事が回されました。
「これ今日中におねがい(本当は来週月曜日までだけど休みだから早めに)」
「これなる早でおねがい(本当は来週火曜日までだけど休みだから早めに)」
「これ明日の朝までにおねがい(今日じゃん)」
そんな時間の概念を無視した仕事の数々に追われながら、朝早く出社し夜遅くまで働く。ただただ家と会社を往復する日々を送っていました。
おそらくその頃の私は、死んだ魚もびっくりの死んだ目をしていたに違いないです。
(この間も連載作品の更新は滞りなく行なわれました。公開予約機能は本当に神)
そんな私としてはとても忙しかった週の金曜日。
水曜日と木曜日にロスタイム(残業)をフル活用したおかげでその日は意外とすんなり帰れました。
というか集中力が保てなくなり、無理矢理終わらせたという感じで会社を出ました。
「早く帰って今日はちゃんと寝よう」
と、そう思っていたんです。
一週間の疲労もたまってて、早く帰って休みたかったんです。
でも、ふと気付いてしまいました。
……なんか、昨日もこの道通ったな。
そりゃそうです。自宅への帰り道だもの。
でも、気付いてしまって。
いつもと同じ道を、同じスピードで、同じ歩幅で歩いていることに気付いてしまって。
そして、一度気付いてしまったら。
その道から外れたくなってしまいました。
「なんか温泉行きたい」
ひとたび思いつくとそのことで頭がいっぱいになるのが私という人間です。
そういえば近くの駅から温泉に行けるって聞いたことあるなあ。
そう思って少し調べてみると、記憶通り近くの駅から鬼怒川温泉への特急が出ているとの情報をゲット。約2時間で着くそう。
しかももうすぐ発車予定。
あ、運命だこれ。
行くしかないや。
ほんと、ただそれだけの気持ちで。
私はいつもとは違う道を歩き出したのでした。
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