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2020.9.18-19 鬼怒川温泉(栃木)⑧
目を開けると、知らない天井。空気の匂い。川の音。
起きてすぐに、
「ああそうだ、旅に来たんだった」
と思い出すような感覚が、私は大好きなんです。
私は今、知らない場所にいる。
寝起きでぼんやりした頭に少しずつ"わくわく"が溜まってきて、ああ楽しいなあって目が覚めていく。
――そんな旅の朝。
時計を見ると6時半でした。
いつも平日に起きてる時間です。習慣とは恐ろしいですね。
社会人になって変わったことはなんですか?
私は生活リズムです。
学生の時はとにかく夜型人間で好きなものは「信号の消えた交差点」と答えるくらい深夜帯を活動時刻としていたんですが、今ではすっかり0時前に眠くなりますね。
今もし社会に出た時の生活リズムに不安を抱えている学生がこれを読んでいるとしたら、安心してほしい。
社会はすぐにあなたを矯正してくれますよ(ニッコリ)
……まあそれはさておき。
外はもうかなり明るかったので、私はお茶を一杯飲んで窓の外を見ました。
どうりで川の音が聞こえるわけです。
本当にホテルのすぐ下に鬼怒川が流れていました。この窓から飛び込めちゃうくらい真下。
ここは本当に良い部屋だったんだな、と改めてフロントのおじさんに感謝です。
さて、問題はここからです。
現在7時前。
私は悩みました。
朝風呂と朝食、どっちを先にしようかと!
朝食は7時から。
朝風呂はもう開いてる。
さっき「私は悩みました」と言ったんですが、嘘です。心は最初から決まっていました。
朝風呂だ!
だって、ここは温泉なのだから!!
私は準備をして露天風呂に向かうべく部屋を出ました。
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