幸せな日々

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幸せな日々

 二人きりで住むマンションの寝室で、沢井(さわい)と黒崎(くろさき)は三日ぶりに体を重ねた。 真っ白なシーツを思い切り握りしめる繊細な手、零れ落ちる余裕のない喘ぎ声。 「あっ……和浩(かずひろ)さん……や……そこ……だめ……」 「どうして? 雅文(まさふみ)……ここ、気持ちいいだろ……?」 「だめ……当たってるから……も、出る……だから、やめ……」 「いいよ……イッても……雅文……」  繊細な手の上に大きな手が重ねられ、耳元に甘い囁きが吹き込まれる。  沢井和浩と黒崎雅文はベッドの上で濃厚に愛し合っていた。  黒崎はうつぶせにされ腰を高く上げた状態で後ろから沢井の雄を受け入れている。 「やだっ……やっ……」  黒崎が絶頂へと昇りつめる……何も吐き出すことなく。  ドライでイクと、気持ち良さが際限なく続いて、黒崎は快感の許容量が超えてしまい、本当にどうにかなってしまいそうになる。 「っあ……はあ……死んじゃう……和浩さ……」  黒崎が余裕のない声で訴えても、中にいる沢井はまだ硬さを保ったままで。  そのまままた激しく奥を突き上げられた。 「いやー……や……や……」 「……っ……雅文……きつ……」  黒崎は自分の内部がきつく沢井の雄を締め付けたのを感じたのと同時に、奥深くにお腹の中がいっぱいになるくらいの熱を放たれて、そのまま気を失った。
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