104人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
最終的に俺は、真実にさえ触れる事が出来たかった。
男が言った言葉が全て真実でもないし、全て嘘だとも思わない。
それを確認する為に、自らまた捜査する気にはなれないのは、俺の身体は癌に蝕まれているからだ。
最後に知りたかったのは、娘の生存と消えた理由。
会う為に、今まで捜査した訳じゃない。
仮に、男が言った様に、娘が母親を殺したのなら、自分の身を守る為だったのかも知れない。
今更、知り合いの刑事に報告する事もするつもりもない。
最初のコメントを投稿しよう!