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★★公園の近くで、タクシーから降りて、記憶の片隅にある道を歩く。
山下と言う名字は覚えているのに、下の名が思い出せない。
あの頃は『山さん』と呼んでいたからだろう。
そこで、山さんは俺を覚えているのかが、気になった。
飲みに行った事は、数回ある。
ただし、先輩の刑事に付き合っただけの俺。
あれから、十年以上の歳月が流れている。
職場を辞めた時も、挨拶には行ってなかった。
そんな俺を……?と思ったが、会わない選択肢はない。
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