ー本編ー

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あの男だけが真実を知っているのなら、それは消えた娘を守る為だろう。 良いタイミングに目の前に現れたのは、俺の病気も知っているのかもな。 それならそれで良い。 俺は、ただの探偵だ。 だが、それも来月で辞める。 10年以上の前の真実は、あの男だけが知り、最後に俺の知りたい事を伝える為に現れたのだろう。 なら、もうこれ以上、何もする事はない。 娘は生きている。 それで良い。 もう幕を下ろそう。 捜査と言う人生と赤い月の話しの……
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