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乳白色の磨りガラスに、アンティークな蔦の葉や、シックなボルドーの花を描いた小皿のセット。白い花の形をした七個でワンセットになっているキャンドルホルダーを見せられた。
「いいですね。新商品ですか」
耀平は思わず手にとってしげしげと眺めた。食事用というよりかは、装飾品か。ホテルの洗面台に置いておくと、女性客が喜びそうだというイメージがすぐに湧いた。
だが、親方は静かに笑っているだけだった。
「商品ではありません。まだところどころ荒削りで、出すことなどできない、商品として許可はできない代物です」
「確かに。歪さは感じますが、それも味というか……」
「時間外に好きなものを作らせる許可をしています。この一年で、彼女が自由に創作したものです」
耀平は驚いて、手にある作品をもう一度眺める。
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