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年が明けて数日。
息子の部活はもう始まったようで、今日も家にはいない。
もちろんバイトもあるらしい。
ユウト君が言うには、その息子の彼女の誕生日が近いとか。
青春だなーとか思いながら、私は今日もいつも通り家事。
昼ご飯を食べ終わり、暇になった。
今日はジムもやってない。
年明けだから仕方ないだろう。
そう言えば、アレからジムでユウト君と毎回会っていて、いつも一緒に筋トレをしている。
その間はずっとユウト君から息子と彼女の話をされているのだが、普通おばさんである私がよく喋るのが一般的なのではないかと思いながら、特に私から話すこともないので聞いている。
しかし、ユウト君と会うようになってからまた性欲が溢れるようになってきた。
初めてジムで会った日。
あの日も家に帰ってすぐに一人でしてしまった。
もう耐えきれなかったのだ。
今も会う度に性欲に耐えながら、カズキの母としてユウト君に接してるのだが、やはり筋トレを一緒にすると距離が近い。
そのせいで少し時々体が接触するのだが、ビクッとしてしまう。
だがそれはユウト君もで、接触した時は笑いながら流すのが私とユウト君の間の暗黙のルールみたいになっていた。
―ーピーンポーン!
家のチャイムが鳴る。
こんな時間に珍しい。
カズキが何かネットで買ったのだろうか?
そう思いながら、カーディガンを羽織って玄関を開ける。
「こんにちは、お母さん」
「ゆ、ユウト君!?」
目の前にいるのは紛れもなくユウト君だ。
とても恥ずかしそうにしている。
てか、何で私の家を……って前に遊びに来てるんだった。
「どうしたの? カズキはいないわよ?」
「ジムいけないので家で一緒に筋トレしようと思って、いきなり押し掛けたのはごめんなさい」
「そういうことね。じゃあ上がっていいわよ」
平然とした表情で私はそう言うが、正直言ってもう心臓がバクバク言ってかなりうるさい。
今日はまだ性欲を満たしていない。
だというのに、いきなり家にユウト君が来るなんて……。
私の人生最大のピンチかもしれない。
内心そんなことを思いながらも、まずは新年の挨拶をしてお茶を出す。
その間に私は筋トレをする服装に着替えてくると言い、一旦自室へ。
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