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「ど、どうしたらいいの……」
もう頭の中は混乱中。
理性を抑え込める気がしなかった。
パンツが濡れ始めているのがもう分かる。
「パンツも履き替えないといけないなんて、ね」
そう呟きながら、濡れたパンツを脱いで、ティッシュでパンツを濡らした私の液を拭き、新しいパンツに履き替える。
そして筋トレ用の服装に着替える……ってない。
あ、筋トレ用の服は筋トレバッグの中だ。
そのバッグは息子にジムに通っていることがバレないように、玄関近くの物置部屋にある。
取りに行くのもいいが、明日はジムに行く日。
今着てしまったら、洗って明日までに乾かない。
「仕方ないか」
私は一番筋トレがしやすそうな薄いキャミソールを着る。
下は夏の部屋着であるショートパンツ。
いつもはジャージなどでやっているので、露出はかなり多いが急だったので仕方がない。
「ご、ごめんね。待たせて」
「い、いえ……」
「それじゃあ、筋トレ始めよっか。でも、筋トレ器具はないよ?」
「大丈夫ですよ。筋トレ器具が無くても、筋トレはできます」
「そうね。じゃあ、部屋を案内するわ」
私は夫が海外に行ってから空き部屋になっていた部屋に案内する。
物はほとんどなく、残っているのは机やベッドだけ。
筋トレするには充分なスペースはある。
「では、始めましょうか」
「うん。そうだね」
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