孤独

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歩いていたら雨雲が過ぎり雨が降り始めた。 雨に打たれながらも歩く足は止めない。 水滴が鎧の隙間に入ってなんとも 気分が悪いことこの上ない。 どこか雨宿りが出来る洞穴を探すと 案外簡単に見つけられた。 丁度、雨が激しくなり雷が鳴り出したから 急いで洞穴に駆け込む。 洞穴には運悪く魔物が住み着いていた。 キラーグリズリー、 凶暴な熊に似た形をした魔物。 「奇遇だな、……お前も一人か?」 黒騎士は話しかけてみるも魔物は答えない。 知能の高い魔物なら返事をするが キラーグリズリーはその鋭い爪を 振り上げて襲いかかってきた。
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