プロローグ

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……。 何も見えない、暗くて静かだ…。 地下ダンジョンで道に迷い、 松明の火が消えると不安を感じてしまう。 予備の松明の火も無いとなると 魔物がどこから来るかわからない。 かすかな音と魔物の気配を頼りに 物音を立てないように移動した。 ここにあった お宝は既に手に入れている。 後は帰り道を慎重に進んでいくだけだ。 ギャオォォォ——ン!! あまり遠くない距離から咆哮が鳴り響く。 …近づいてくる足音。 どうやら見つかったようで暗闇に 魔物の紅い目がチラついて迫ってきていた。
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