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少し前までは黒騎士には仲間がいたが
その仲間に裏切られてから
誰とも組まずに
ずっと一人で魔物と戦ってきていた。
運良く助かる時もあれば
圧倒的に勝つことも数えきれないほどある。
どうして一人かと言えば
人を信じることが出来なかったからだった。
育った環境のせいもあるが
ある者は裏切り、ある者は仲間を
仲間と思わずに利用して平気で捨て去る。
手酷い仕打ちをくらったその日から
いつも孤独な毎日を過ごしていた。
全ての人が必ずしもそうというわけではないが
知っている限りはそういう人間は多くいる。
思い出したからか気分が悪くなりながらも
黒騎士はとにかく歩き続けた。
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