エピローグ

3/4
56人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
*** 「おはよーございまーす。」 正樹がいつものようにパントリーの扉を開けつつ挨拶をすると、瀬尾がニヤニヤしながら正樹の腕をバシバシ叩いた。 「つっちー、よかったなぁ!」 ニヤニヤ度が半端なく、何かを企んでいるのではないかと警戒する。 「ちょっと何ですかいきなり。痛いんですけど。」 正樹が抗議の声を上げると、 「土橋くん。」 茗子が正樹を呼んだ。 瀬尾とはうってかわって凛とした茗子は、その透明感ある声で、 「グッジョブ!」 と親指を立てた。 「……は?」 似合わなさすぎるし意味不明だしでポカンとしていると、またパントリーの扉が開く。 「おはようございます。」 挨拶が聞こえ反射的に挨拶を返そうと振り向いて、正樹は息を飲んだ。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!