止められない

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「止めとけよ。」 「無理だよ。だって、止められないんだもん。」 そういった彼女の目からは涙が溢れている。 「そんな泣いてるのに?もう止めとけ。」 「だって、だって…」 「面白いんだもん!気になるんだもん!」 彼女は嗚咽を漏らしながらそういって叫んだ。そんな彼女の手元には、読みかけの恋愛小説がある。俺はその小説を奪う。 「ちょっと、なにして。」 「なにして?それはこっちのセリフだけど?いつまで待てば良いの?これ毎日読んでるじゃん。」
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