上書き

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籍を入れ生活が整った。彼から真伽さんに連絡を入れてもらった。事務的におめでとうございますと契約は終了の確認をしたと聞いた。 スマホを見ると数人の友人から「やっとゴールイン出来たね、おめでとう」やお幸せに等のラインが入っている。その画面を何故だか他人事の様に私は見ていた。 燃え尽きちゃった?結婚したい、しなきゃ、ばかり頭がいっぱいだったかもしれない…。目の前にいる彼とこの先、ずっと一緒にいるんだ。 確かに条件には合った人だ。彼もそうだったのだろう…。間違いのない結婚だとわかっている。 「麗!夕飯の買い物行くよね?一緒に行こう!今日はカレーがいい!」 何の淀みもない顔で私に笑顔で話かける。 スーパーに着き彼がカートを押して私が中に入れて行く。カレーとサラダ用の野菜をかごに入れた。 「何カレーがいい?」と聞いた。 「(おうち)カレーは豚!」とのリクエストなのでカレー用の豚肉を取った。 「えっ!そんな大きいの噛みきれないよ、家のカレーは薄い肉だったよ?」彼は驚きながら薄い肉に入れ替え様としていた。 「煮込むから柔らかくなるよ?」と聞いたけど、彼は頑として譲らない。私はその肉で作る事としてルウの売場に向かった。 私がルウを選んでいると。彼はこんなにあるのかと驚いてスマホで調べている。 「麗、のミックスが美味しいって」 「ありがとう、調べてくれて」 「あっ違う、聞いたの母さんに」 「えっ・・・・・・そ、そうなんだ。やっぱ食べなれたカレーがいいよね」 「え~っと福神漬けとらっきょう」と私が売場を探していた。 「らっきょうまではいらないよ、勿体ない」 ん?肉といい何だ?このちぐはぐは…。 「あった!じゃあ福神漬けだけでいいね」と彼を見て言ったら何やら変な顔をしている。 「それ、福神漬け?もっと赤くなかったっけ?」 「でも、このお店はこれしかないよ?」私がそんな気にする事か?と思った時。 「あっ!じゃあ麗は先に帰って作り始めていて、俺他のスーパー行ってくるから」と言って店を出て行こうとした時、振り向き様に「そうだ!野菜はみんないちょう切りがいい」と満面の笑みで注文をつけ出て行った。 「はぁ?じゃぁ玉ねぎはどうすんじゃい!」
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