上書き

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彼の「引っ越ししましょう」はどういう意味があるのだろう…。 私は「これからどうする『?』」にメールをした。 答えが来た「それはご自分で確認して下さい。これから人生を供に歩むであろう方なのですから!」 私は真伽さんの説明を聞きもらしたか、確か「まったくどうする?」以外はオンラインで繋がっているデーターからAIが返信を即座にすると言っていた。だとすると私はAIに説教された事になる…。ちょっとイラっとした。 次のデートは「都心でお買い物をしましょう」と言われて私はお買い物リストを作成し、いそいそと待ち合わせ場所に向かった。そして今日はの意味を聞こうと決めていた。 「麗さん!お待たせしました!」 「えっ?ピッタリですから大丈夫ですけど」 「いえいえ、社会人のピッタリは5分前ですから」と爽やかな笑顔。 私の条件にお金と時間にルーズは駄目だと入れてある。時間はクリアした。お金使いはこれからの買い物でチェック、荷物を持ってくれるかもチェックだ…と思ったら…。 「さぁ、約束の時間があるので行きましょうか」と私の背中に右手を回し車道側を歩き出した。 「約束って?」 「不動産屋さんですよ、早く引っ越しましょうと言ったじゃないですか。お買い物です」 「え~っ!ちょちょっと、あの引っ越すと言うのは一緒に住むと言う事ですか?」 「勿論です。籍を入れる、結婚式をする。はいつでも出来ます。それより麗さんと逢う為の行き来の時間、高速代、ガソリン代諸々が無駄です。それに…早く一緒に住みたいし」 「はっ、はい」 「不動産会社とはZoomでやり取りして何件かに絞ってあります。後は麗さんが気に入る所で決まりです」 「私が決めていいんですか?」 「はい、使いやすいキッチンとか動きやすい家事導線がありますよね?あっ!勿論家事は分担しましょうね、お互い仕事してるし」 私は何だか嬉しくなって来た。 「それから、さっきはあんな事言ったけど、籍も早めに入れましょう。それと結婚式は写真だけにしましょうか?時期が時期だから人呼べないし、莫大なお金をかけるなら、これからの二人の生活に回しましょう」 経済観念もしっかりしてる。ほぼ決まり! ただ…。 「あのぉ~、それプロポーズですか?」 「いえっ、プロポーズは夜のカラオケで…ムフッ!」 またカラオケかい!
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