上書き

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それから私達は新居を決めにあちらこちら移動をし、やっとの事で新居が決まった。 私達は疲れはててしまい。お腹の空き具合も極限に達し、牛丼を掻き込んだ。 牛丼を食べながら「麗さんの手料理楽しみだなぁ」と言っている彼をチラ見し冷や汗をかいた。期待されるほどの腕はない。料理教室に通わなきゃ。パッパパッド頼りでは間に合わないかも。 「麗さんは一生懸命食べますよね?可愛いです。汗までかいて…」 ちゃうちゃう!汗の意味が違う! カラオケに来た。 いよいよ私の人生が決まる時が来た! 「じゃ、麗さん。この歌そのまま捧げます」 ♪♪♪♪♪♪♪~ ん?何だこの曲、古くさいイントロ・・・ PVもレトロな画面・・・・ 「よ~めに~来ないかぁ~僕のとこ~ろぉぉへ~」 に、に、新沼謙治だ! 気持ち良さそうに歌い終わった後…。 「麗さん、結婚して下さい」 つ、つ、ついに……。 はい、と返事をしようとした時。 ん?何この音……。 ♪♪トゥルルルルルルル♪♪♪ 「ヤッタァ!自己ベスト更新84点!」 「はい~ぃ~?」 「あっ!麗さん、今はいって言ってくれましたよね?ヤッタァ~!ダブルでヤッタァ!」 えっ?今私は疑問符のはい~?だったけど…。この人もしかして脳天気?
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