龍を飼う

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 あれから五年が経つ。  警察が頭を悩ませる怪事件が各地で起こっていた。  最初は小さかった龍は、今では背中いっぱいまで成長した。  俺がそれだけ各地で喧嘩をしてきた証拠だ。  肩口にある彼の顔と視線が合うたびに、いずれ飲み込まれてしまうのではないかという不安にかられる。  目はまるで捕食する蛇だ。  それでも彫り師の言うことを聞いておけばよかったと後悔することはない。  俺はコイツと生きていく。  
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