【夏は夜:03】穿つ心眼と虚飾の抛棄(前編)

1/1
前へ
/57ページ
次へ

【夏は夜:03】穿つ心眼と虚飾の抛棄(前編)

<前編>  6月は物憂い。  俺、大町篤は当然、雨が嫌いだから、梅雨のある6月は嫌いだ。  おまけに6月には休日がないというおまけもついている。  更に言えば先日、高校に入って初めての定期試験もあった。  予想はしていたが、やはり全体的にレベルが高い問題が多く、手応えの割にはクラスの席次はイマイチだった。  さすがは中府(なかくら)市内の進学校である。  俺は幸い赤点を取るようなことはなかった。  川上とか上田とか仲良い奴らはああ見えて勉強ができるようで俺よりもいい成績を取っているのが不思議でならない。  クラスの中には何人か赤点を取って追試を受ける人もいるようだ。頑張ってくれ。  噂では同じ1年生で4科目も赤点を取った強者がいたらしい。逆にそいつに会ってみたい気がする。そいつも頑張って欲しいと願う。    最近、いいこともあった。  部活の練習中にスターティングメンバーの先輩たちの練習相手のメンバーに抜擢されたのだ。  今の2年生の先輩は控え選手にサイズのある選手が少なく、高さのあるチームを想定しての練習のために呼ばれたのだ。  そこで、俺の弱点が露呈した。  今まではインサイドを死守してリバウンドを取ってさえいればよかった。シュートもゴール下から打つだけでよかった。  しかし、高校バスケは違う。  インサイドの守りの堅さは半端なくレベルアップしている。  そのため、センターやパワーフォワードもロングシュートどころかスリーポイントシュートを打つことまで求められているのだ。  NBL(北米プロバスケットボールリーグ)でも外から打てるビッグマンが全盛期だ。  俺も外からのシュートの精度を上げる努力をすることが必要だと痛感した。  当然ながら高校バスケのインサイドに順応しなければならない、しかしそれに固執してはいけない。  二律背反に悩む今日この頃である。    悩むと言えば、もう1つの悩みも抱え続けている。  女子バスケ部の諏訪先輩と俺との距離は縮まらない。  相変わらず、反対側のハーフコートから眺めているだけである。  話しかける機会もなく、話しかけられる機会もない。  もう本能的に目で追ってしまっている。  それだけで幸せなのだから、このままでもいいのかも知れない。  6月にもなると、クラス内にも、彼氏や彼女ができた、という話が流れる。  クラス内で付き合いだしたカップルや、男子の先輩と付き合いだした女子、他の高校の女子と付き合いだした男子など、多分4~5人はお幸せになったとさ、と川上から聞いた。ちなみに川上にも上田にも彼女はいない。  あれだけ球技大会で大活躍したのだからもうちょっとモテてもよくね?と2人で嘆いていたのだが、クラスのヒーローになるのと、誰か特定の1人の女性から愛されるのとは別物なのだろうと俺は思う。  6月の初めに席替えがあって、俺は同じ中学出身の井沢さんと隣になった。  井沢さんは登校が早いのでいつも俺が朝練を終えて教室に来ると1限の準備をした状態で、本を読んでいる。    その日は透明のビニールカバーをつけたハードカバーの本を読んでいた。  あれ?見覚えがあるぞ?  本の表紙を覗き込むと、やはり、恩田陸の「消滅」だった。  思わず、 「井沢さん、恩田陸先生の本を読むの?」 と尋ねると 「うん、好きな作家さんの1人だよ。大町くんも読むの?」 と驚いた顔で答え、尋ねる。 「ああ、何冊か読んだ。井沢さんは『ドミノ』を読んだ?」 「いや、まだそれは読んでない。面白い?」 「面白いよ。オススメだ」 「ありがとう。今度読んでみる」 と意外と会話が弾んだ。  そんな会話をしていると担任の沢野先生が教室に入ってきて、井沢さんは慌てて本を鞄に仕舞う。  朝のホームルームだ。  沢野先生曰く 「中間試験が終わってもう1週間経ちました。  ほとんど全教科の答案が返ってきて自分の立ち位置が分かったと思います。  良い結果を残せた人は今のままで、そうでない方は次の期末試験、その前の夏休み明けの実力テストで挽回してください。  君たちはまだ1年生です。決して慌てたり、落ち込んだりしないように。  何かあれば私のところまで相談に来てください」  沢野先生は生徒のやることにいちいち口を出さないし、あれこれと命令しない。  それでいて生徒のことをちゃんと見ていてくれているいい先生だ。  俺のように田舎の中学校出身の生徒が都会の進学校にやって来て挫折する姿をたくさん見ているのかも知れない。  沢野先生は昨年まで玲成(れいせい)高校にいたという話だから余計にそういう対応ができるのであろう。  あと、姉貴のことも知ってそうなのに一度も口に出して比較しないのも嬉しい。  今朝の話題は、7月にある林間学校という名のセミナー合宿。  生徒会が発案した今年から始める新しい学校行事だ。  企画当初はバンガローのようなところを借りてその名の通りの林間学校にしようとしていたようなのだが、予算や安全性などの心配から県内の山中にある中府市の研修センターでの1泊2日の自習企画になったそうな。  目標は、生徒各自が問題意識を持って、言動に反映させられるようになること。  情報過多で選択肢の多い現代社会を生き抜くために、自らの力で考え、判断し、発言し、行動する、という力を養いたい、というのが最終目標である。  題材としては文学作品を用いて、人生や倫理などに関するテーマで意見交換してほしい、とのことである。  生徒会の発案したこの行事には、自治会も全面的に協力することが決まり、行事中の生徒の節度ある行動に関して自治委員が厳しく見守る体制ができた。  部長連もそれに賛同し、行事に関わる部活動への欠席を咎めてはいけない旨の通知が各部活に配布された。  生徒会・自治会・部長連(部長連絡会議)は暁月高校の三大勢力で、三権分立を取っている。  政治学で言うところの三権分立とは少し異なる。  学生には司法権がない。  立法権のようなものは生徒会にしかない。  立法権(具体的には校則の改変、新しい項目の追加)は改正案を生徒会が学校側に提出し、全校集会を開いて全校生徒の3分の2以上の賛成があった際に、全校生徒全体の意思として学校側へ請求できる、というものである。  故に、生徒会には、弱い立法権と行政権。  自治会には、学校生活における行政権。  部長連には、部活動における行政権、 が与えられている。  その三者の下部組織を示すと、 (1)生徒会長ー生徒会役員ークラス委員代表(前期:3年生、後期:2年生)ークラス委員会ークラス委員 (2)自治会長ー自治会ー自治委員(各クラス) (3)部長連代表ー部長連絡会議ー各部長  生徒会役員はクラス委員・自治委員・部長にはなれない。  クラス委員は生徒会役員・自治委員・部長にはなれない。  自治委員は生徒会役員・クラス委員・部長にはなれない。  部長は生徒会役員・クラス委員・自治委員になれない。  と徹底した兼任不可の原則を持って権力集中を防ぐ制度になっている。  これは、入学直後のオリエンテーションで説明を受けた。  ずっと、俺はその三者は仲が悪いのかと思っていたが、今回のように一致団結することもあるのを知って驚いた。  話をセミナー合宿に戻す。  決めなければ、いけないのは2点。  1つ目は班決め。    これは今日の帰りのホームルームで決める。  1班は男子5~6名、女子2~3名で各班合計8人くらい。  2つ目は課題図書とテーマ。  今回のセミナーでは一冊の本を選び、みんなで提案したテーマについて討論する。  テーマは1つでも複数でもいいが、本は皆が読める読みやすい本であまり長くないもの。  希少本や絶版本、高価な本はよくない。  クラスでその場で討論した結果、D組は「文庫本」から選ぶことにした。  時間があれば今日の帰りのホームルームで班ごとに議論しておくといいとも言われたが、最終的には1週後の帰りのホームルームで決めることになった。  先生からの例としてあげられたのは、 ・森鴎外の「高瀬舟」(テーマ:安楽死) ・武者小路実篤「友情」(テーマ:友情と恋愛) ・夏目漱石「こころ」(テーマ:友情、恋愛、裏切り) ・武田泰淳「ひかりごけ」(テーマ:食人) などだった。  例として「ひかりごけ」を挙げるあたり沢野先生が生徒を信頼しているのがわかる。  そうして朝のホームルームは終わった。    1限目が終わると、早速川上がやってきた。 「なあ、大町、一緒の班になろうぜ」  またお前とかよ、と思いつつも、川上・上田のふたりが一番仲良いのは事実なので二つ返事で 「ああ、もちろんいいよ。  上田も誘おうぜ」 と提案をし、川上が上田のところに急いで向かう。  あ~、こういう班分けってぼっちの奴にとっては辛いだろうな。  俺も入学式で川上に声かけられなかったらかなりピンチだったわ。  などと思い返すと、どうしてもそれとセットで諏訪先輩の姿が思い浮かぶ。  顔が赤くなるのが自分でもわかるので急いで机に伏せて寝てるフリをして隠す。    でも、なんで「在校生の登校禁止」の入学式に諏訪先輩がいたんだ?  そういえば、気になるな?  などと考えていると、前の方で 「大町~」 と俺を呼ぶ川上の声がするので、見上げると、男子生徒の人だかりの中に川上がいる。  呼ばれたのでのその場所へと向かうと、上田がいて、 「よし、大町が入ってこれで完成!大町、うちの班決まったぞ!  俺、鹿田、川上、国師、お前の男子5人組だ。  これなら女子3人組と組めるぞ!」 とのメンバー紹介を受ける。  って、女子3人チームと組めるからっていう理由での5人編成かよ。  全員、球技大会のバレーボールの部にチーム上田で参加して優勝したメンバーである。  バレーチームの他の3人は別のグループにいるみたいだ。よかった。 「そして、次こそ最も大切な課題。  どの女子のグループと一緒の班になるかだ!」 と川上が話を進める。 「よーし、ここからは小声で。やっぱ・・・さんだろ」 と上田が答える。 「でも・・・さんもいいぞ」 と川上が答える。  いずれも小声すぎて聞こえない。  俺はそういう話は苦手なので 「じゃ、任せるわ」 と席に戻ると、隣の井沢さんから、 「大町くん、班決まった?」 と唐突に尋ねられた。  まあ、上田があんな風にハドルを組んでいるのだからクラス中からチーム結成が丸わかりだろう。   「ああ、決まったよ。俺、上田、川上、鹿田、国師の5人だ」 と答えた。  すると間髪入れず、 「じゃあ、私たちと一緒に班を組もうよ。こっち女子3人だから。  メンバーは私と、」 とそのままメンバー紹介に入る。  それを制して、 「ちょっと待って、俺がリーダーじゃないから。おそらく班長になっている川上に訊いてくる」 と保留にして川上の所に戻る。 「お取り込み中のところ悪いんだが、うちの班と組みたがっている女子がいるんだ。  回答は保留にしてあるからどう答えようか?」 と伝える。川上は無駄にいい声で 「で、どちらのお嬢様方なのかな?我々をご指名してくださったのは?」 と尋ねる。 「ああ、井沢さんと他2名という女子3人組だ」 と答えると、 「その『他2名』って誰なんだよ?」 「知らねえよ、そこまで聞いて断ったりしたら失礼極まりねえだろうが!」 「確かにごもっともで。すまん」  意地を張らずに謝ることのできる川上に俺は拍手を送りたい。  で、その場で緊急会議が開かれた。  あまり時間はない。 「井沢さんってことは、安住さんが一緒というのは十中八九間違いない。  安住さんが一緒なら楽しいぞ」 と中学時代からの知り合いの川上が肯定派。 「安住さんはコミュニケーション能力が高いから、とんでもない子をオプションでつけてくる可能性はあるぞ」 と慎重派の上田。  寂しがっているクラスメイトをオプションって表現するのをやめろ。  国師と鹿田は 「井沢班でいいんじゃないかな?」 と中道派。  最後に俺が 「最初に声をかけてくれたんだし、気持ちよく『お願いします』って言えばいいんじゃねえの?」 と意見し、上田も 「確かに、そっちの方が俺ららしくていいよな」 と乗ってくれたので全会一致で井沢さんからのオファーを受けることになった。    で、席に戻って、井沢さんに 「みんな、よろしくお願いしますって言ってたよ」 と答えると、案の定、席の離れた安住さんに向かって両腕で「丸」を作って通達。  安住さんも遠くでお辞儀している。いい人だなあ。  その日は体育や移動教室での授業が多く、昼休みまでバタバタしていた。  昼食をとって川上や上田とバカ話をしていると、井沢さんがやってきた。 「あの、私たち、挨拶に来ました。  一緒に班を組んでくれてありがとう」 と井沢さん。  俺たちも口々に 「いえいえ、こちらこそ」 と礼を言う。 「それで、私たちの3人だけど」 と遠くの席の女子を呼ぶ。  1人はやっぱり安住さんだ。  もう1人は、、、、ええと、、、小柄で肌の白い、この女子は、、、確か、。  俺が思い出すよりも早く、影の薄そうなその女子生徒は自己紹介した。 「高岡泉です。宜しくお願いします」 「・・・・・」  申し訳ない。  初めて声を聞いた気がする。  でも少なくとも入学時に自己紹介ぐらいはしていると思うが、あの日は俺がアレだったんで覚えてないんだろうな。  すると、川上が 「どうも、我が班へようこそ、高岡さん。  俺が班長の川上です。  狛ヶ岡(こまがおか)中学出身だったね。  趣味は写真。  大船に乗ったつもりでセミナー合宿に来てください。  絶対盛り上げますから」 と途中からおかしな方向へ話がねじれて行ったが、川上が彼女のことをしっかり覚えていたことに感銘を受けた。  ただの可愛い女の子が好きなだけの奴ではないのだな。女性、いや、人に優しいのだ。  上田も続く 「どうも、副班長は、、井沢さんだから、副々班長の上田です。  うちの班のモットーは笑顔の絶えない合宿班です。  俺ら体育会系ででかくていかついけど、怖くないから安心してください」 上田も優しい。  そんな彼らの対応にホッとしたのか、 「ありがとう。  でも、大丈夫ですよ。  よろしくお願いします」 と少しだけ笑顔を見せて自分の席へ戻って行った。  その後で、こっそり高岡さんのことを川上に訊いた。 「高岡さんは自己紹介でちゃんと言っていただろう?  中学3年生の時に病気で半年くらい入院してて、退院してしばらく経ってからから高校を受験したから俺たちより年は1つ上なんだよ。  狛ヶ岡中ってことはうちの高校の近所なんだよ。  体への負担を考えて徒歩通学で通える一番近いこの高校を選んだんじゃないかな?  おそらく根がおとなしい子なんだろうね?  友達いないのかな?って心配してたよ。   さすがは安住さん。偉いよね」 と川上は高岡さんのプロフィールを語る。    そんな衝撃的な話を忘れるなんて、やはりあの日の俺は、、、。  恐る恐る訊いてみた。 「なあ、川上、俺の自己紹介ってどんな感じだった?」  川上は即答する。 「え?野郎の自己紹介なんて覚えてないよ」  さもありなん。  その日の帰りのホームルームはスムーズに班決めが終わった。  こういう時にどこのグループにも入れてもらえない人が出たり、人気のある人の奪い合いで喧嘩になったりということが起こらないのがいつもながら不思議である。  学生自治が可能なのは、個々の生徒にそれを支えるだけの素養があるからなのだろう。  時間が余ったので、各班の中で、課題図書について議論した。  俺の班は第3班となったが、俺たちはバラバラの本を挙げた。 ・上田:大岡昇平「野火」 ・大町:ヘミングウェイ「老人と海」 ・川上:三浦しをん「舟を編む」 ・国師:芥川龍之介「羅生門」 ・鹿田:川端康成「雪国」 ・安住:サガン「悲しみよこんにちは」 ・井沢:夏目漱石「三四郎」 ・高岡:カミユ「異邦人」  上田から 「川上、お前、アニメで済ませるつもりだな?」 との指摘を受けた川上は、 「うう、実は今読んでるんだよ、後追いで  お前こそ、実写映画で済ませるつもりだろ?」 と逆に問いかけると、上田は 「いや、お前と一緒で後から読んでるよ。同じだな」 と潔く白状する。  みんなちゃんと渋いの読んでるなあ。  今回、名前の挙がった本をまだ読んでない人もいたので、それぞれが自分の推した本をプレゼンしあい、ホームルームは終了した。  翌週の課題図書を決めるホームルームまでになんとなく色んな人がお互いに自分の推薦図書を紹介しあって自然淘汰された。  ホームルーム当日に残ったのは、計5作品。  しかしながら、討論すべきテーマ性に欠ける作品は候補から外されて、最終的に残ったのが3作品。 ・夏目漱石「こころ」 ・小林多喜二「蟹工船」 ・ウィリアム・シェイクスピア「リア王」  そこからさらに議論が揉まれ、どれも甲乙つけがたい。    そこで出たのが、文化祭で演劇をやるという事実。  比較的短く、慣れない戯曲を読む経験も積めるし、物語としてテーマ性が高く、何よりシェイクスピアの作品でも最高峰の悲劇とされる名作である。  ということから課題図書はシェイクスピア「リア王」に決まった。  議論は1時間半くらいで終わったが、他のクラスは軒並み2時間越えだったそうだ。  それから俺たちはクラス全員で「リア王」を読んだ。  俺は普段はほとんど戯曲を読まないのだが、違和感なく読めた。  スピンのついている文庫の福田恆存訳を選んだ。  悲劇なので「面白い」などとは言えないが、「上手く出来た話」だと感心した。  当たり前である。  全ての物語はシェイクスピアの時代までに完成されているのだ。  セミナー合宿へ出かける前夜に部屋で荷造りをしていると、ドアをノックして姉貴が入ってくる。  今日は珍しくポニーテールだ。 「なんか用か?」 「その前に言うことあるでしょ」 「はいはい、よくお似合いです。姉貴のポニーテールって珍しいな」 「そう?じゃあもっとしようかしら?」 「今はとにかく勉強しやすい髪型でいいんじゃねえの?」 「もうあんたはいつもそうなんだから。  ところでさあ、明日からのセミナー合宿とやらは何泊して来るの?」 「1泊だ」 「へ~、あんたも好きな女の子に夜這いをかけたりするんでしょ?」 「そんなことできるか!いくらうちの高校でも流石に停学じゃ済まされんわ」 「もし退学になったら、お家で勉強して『高認』受けて大学に行けばいいじゃない?  私が勉強を見てあげられるし」 「馬鹿なこと言ってないでさっさと自分の部屋に戻って勉強しろ!」 「はいはい」 「『はい』は・・」 「1回ね、わかったわ」  姉貴は部屋から出て行く。  まったく何しにきたんだか。  その晩はまったく緊張とかワクワクとかなくて、熟睡した。 (「穿つ心眼と虚飾の抛棄」(後編)へ続く)
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加