1 手術は絶対に失敗しないんだ

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"セサク、もういい、後は僕がやるから、消えちゃうよ、お前が消えちゃうよ" それでもやめないセサク。そしていよいよ、肉眼ではセサクの姿を見ることが叶わなくなっていた。 「バイタル安定してきたわ」 小林先生が男の子が危機を脱したことを僕に知らせる。でも、それは僕じゃない、セサクがやったんだ。セサクが命をかけて…… "安心して和平。セサクは大丈夫だから" 頭の中にタックの声が響く。 "消えそうだったけれど、私が細胞に協力をしてもらって、何とか形を保ててるから大丈夫よ" "ボイス" じゃ、じゃあ、 "セサクは助かるのか?" "助かるに決まってるでしょ。私たちを誰だと思ってんの" "ヒア" "さあ、そのじゃなく、に利き手を代えようか" "プレシ" ふと時計を見ると、17:43。 24時間経ったんだ。 「いつもの清水先生の手術セット持ってきて」 中村さんが外回りの看護師さんに指示を出す。 そこから僕の利き手は右手となり、いつものように"神の手"のような巧みな技術で男の子の命を救うべく、動き出した。
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