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心配そうなちーちゃんをよそに、俺はどんどん歩みを進める。''ぼく"がいる時はさっさと仕事を済ました方がいいのは、経験上分かっている。いつ寝込むか分かんないしね。
俺に追いついたちーちゃんとすこーし会話をしていたら、いつの間にか生徒会室に着いていた。あれから、"ぼく"は1回も出てきていない。きっと、拗ねて寝てしまっているのだろう。まぁ出て来ない方が俺にとっても"僕"にとっても良いから、別にいいんだけど。
だけど。
俺はこの後、身に起こる出来事がこれからの''ぼくら"に影響を及ぼすことを1ミリも想定できていなかったんだ。ちゃんと考えていれば…。
なぁんて。もう取り返しがつかないけど。
【それは誰の声?】end
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