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『あー良かった!ゆずにとって、ぼくはどーでもいいのかなって思っちゃった!』
「そんな訳ないよ!俺にとって、ゆずとは世界で1番大切で大好きな存在だもん。」
『えへへっ!嬉しいなぁ!』
「当たり前のことだよ」
『ねぇーゆず、』
「ん?どした?」
『ぼくから離れてかないでね。絶対だよ。』
「分かってるよ。ゆずと。」
『それなら良いんだ。安心だよ。』
悲しそうに目を伏せるゆずとの姿が見える。ゆずと、どうしたんだろう?いつもは出てきても普通に話すだけなのに。こんなに不安そうに、悲しそうに聞いてこないのに。心配だなぁ。
俺はゆずとと声を出して話すのは、楽しいから全然いい。俺の秘密を知ってるし。だけど、頭の中で騒がれるのは好きじゃない。頭痛が酷いし、吐き気がするから。それに、その後の発作みたいなの辞めて欲しい。発作きたら最悪の場合、学校行けないし、病院だし。ほんとめんどくさいんだよな。はぁ。俺は今日、何度目になるか分からない溜め息をついた。
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