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私は妖怪に覚醒したあと、妖魔界っていう異世界に行った。あのペンダントの導きで。
あっ、ちなみにあのペンダント、しばらくはしゃべっててたんだよ。そう、ペンダントが言ったんだよ。『あなたはアルカヌムの巫女で、果たすべき使命がある』って。
ちなみにペンダントの名前は『サフィー』っていうんだけど。
サフィーが『まずはお城に行って』って言った。お城だよ! そんなところに行っていいのかって思うじゃん? そしたら『名前を言えば分かってくれる』って言うもんだから、本名の『マイナーレ』って答えた。
そしたら門番とかの警備の人、本当に通してくれて。「ま、マイナーレ様!?」ってびっくりされて、「広間はあちらでございます」ってすごい丁寧に言われたから、こっちが戸惑っちゃった。『様』だよ、『様』。
広間には玉座に座っている王様がいて、私を見た瞬間言葉を失ってた。
「そなたが……マイナーレか」
「はい」
「あぁ、そうかしこまるでない。第三の目を持つ子よ」
よみがえった記憶からも分かるかもしれないけど、私の実の両親が王様と女王様だったから、かしこまらなくてもいいとか言われちゃって!
この王様は私の父方の叔父で、妖魔界の『魔界』で、ある国を治める王様なんだってさ。
「衣食住はこちらで負担する。妖力は使えるようだが……魔力はまだのようだな。そこの魔法学校で勉強するとよい」
王様から勝手に決められちゃって。まぁ、仕方なく従うしかなかったよね。私が魔法を使えるのはそういうことなんだ。
でも、妖魔界で暮らすわけにはいかなかった。里親といえ家族がいるし、人間界では学校もあるしね。
だから、昼間は学校に行って、夜中は妖魔界の魔法学校に行ってたんだ。
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