プロローグ

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『はぁ、やだ、やめろ…』 『良いじゃない?ほら、こんなに硬くなってるのに、しないなんて勿体ないよ…溜まってるでしょ?相手してあげる…』 『だ、誰か…!』 何も見えない中で、蛇のように身体中に這いずり回る手… 気持ち悪い…こんなの嫌だ… 「やめ、やめろ…!はぁ…ふぅ…夢か…」 嫌な夢にうなされ、汗でTシャツはぐっしょりと濡れて身体に張り付いていた。 「気持ち悪い…水…」 Tシャツを着替え、シンクで水を飲もうとしたら、胃の中が気持ち悪くなり、その場に吐いてしまった。 「うぇ…ゲホ、ゲホ…はぁ…苦しい…」 昔の忌まわしい記憶が脳内にこびり付き、ここ数日その夢に苦しめられている。 俺はこのまま、ずっと過去のトラウマに苦しみ続けるしかないのか… 誰か、俺を助けて…
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