3回目の治療

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先生の口から息を飲む声が耳に届き、俺は後悔した。 性行為を毛嫌いしていた男が、自ら快楽を強請るなんて… 少し前の俺なら絶対にこんな姿は晒さなかったのに… 「…っ」 先生の顔が、凛々しくなって、目付きが鋭くなる。 まるで獲物を捉えたような強い視線に射抜かれる。 上半身を俺の身体に重ね、少しずつ顔が近付いてくる。 キス、される… 瞼を固く閉じると、舌が掠めたのは唇では無く耳だった。 「はぁ!あっ!」 「ん、んふっ…」 耳の突起1つ1つを舌先で突いて、根元から舐め上げる。 舌の感触、唾液を吸う音で耳を刺激され、下半身が熱くなって太腿を擦り合わせる。 「あっ、やっ…」 「はぁ…やはり良いですね、その顔…」 「……!!」 悪戯ぽい表情を浮かべながら唇を舐める姿に、胸が締め付けられた… な、何だ今の… 「こっちを触らせてもらいますよ」 息を纏った声で囁かれ、耳から伝わった快感が一瞬にして身体を巡る。 声に震えていると、柳川先生は口角を上げながら下半身に手を伸ばす。
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