廃屋

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廃屋

「はぁ…ビジールめ… ホラー苦手な僕に廃屋に行こうだなんて…」 ついた目の前の廃屋を見上げる 「……結構でかい家だな」 廃屋の近くのポストに目をやる 確かこの中に手紙を入れておくとか言ってたっけ 僕はポストに手を入れて手紙を見た 中にはこう書かれていた 『ディスへ これを読んでるってことは来てくれたんだな! サンキュー! んじゃ、中で待ってるから来てくれ! あ、あと寿司も買ってきたんだ! 中で食べよーぜ ここの変な噂なんて出鱈目そうだし、寿司でも食べて楽しく帰ろーぜ! ビジールより』 「はぁ…あいつも脳天気だなぁ…」 ビジールはおばけとかの類をあまり信じないために、いつも脳天気なのだ 「…仕方ない、入るか」 庭に踏み入れようとした途端、下に違和感を感じた 「土のう…?」 大量の土のうが行く手を塞いでいた 「はぁ…他の道を探すか」 少し歩くと穴が空いていた 「庭の塀に穴?こんなのあったっけ」 普段、ビジールとここを帰り道で通るが、こんなのあっただろうか 「まあいいや、入れることにこしたことはないし」 僕は中へと踏み入れることにした
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