廃屋

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庭の中はゴミしかない 「不気味だなぁ…」 暗いため、懐中電灯で照らして進む ゴミの形が人に見えたり何かの気配を感じたり 「……なんか寒い」 いま季節は夏のはずだ 「……あれ、これって…」 目の前には赤い車 確か聞いたことがある 殺人犯が赤い車のトランクに遺体を詰めて運んだとか… ガタン 「うわぁっ!?」 トランクの中から音が聞こえた 恐る恐る近寄る 「……っ」 息を呑む 手をかけ、開けようとした途端 「………あれ?」 開かない 「…鍵がかかってる?」 僕はそれに少しだけ安心した 「……ふぅ… って、こんなことしてる場合じゃなかった」 廃屋の扉に手をかける 「……あれ、開かない アイツ鍵でもかけていったのかな 鍵を探さないとだな…」 僕はとりあえず鍵を探すことにした
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