第二章 突然

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すると、この状況に怯えているのか全身がガタガタと震え出す。 怖い。 そう思いながらおそるおそる美華吏の方を見てみれば、浮かない顔をして一人本を読んでいた。 どうして……。 いつもならクラスメイト達に囲まれながら楽しそうに話をしているのに。 この状況、どこからどうみてもどうかしている。 私はいたたまれなくなって逃げるように保健室へ向かった。 「あらあら、朝からどうなさったの?清加ちゃん」 保健室に入ると、案の定桜先生は驚いた顔をしてそう言った。 「先生、朝から気分悪いので休ませてもらっていいですか?」 私がそう言うと、桜先生はどうぞどうぞとベッドの方に誘ってくれた。 私は重たい足を引きずりながらやっとのことでベッドに横になる。 肌色のカーテンが閉まる音がする。 それは不思議と私の心を安らげてくれた。きっといつも聞いている音だからだろう。 私はゆっくりと眠りについた。
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