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「最初から、こうだった……睾丸が無くて、割れ目があった……」  俺の両脚の間にあるそれを見詰めるユンに戸惑いながら、説明をしなければと思った。  自分でも他人と比べて小ぶりだと思う陰茎と本来睾丸がある場所に割れ目がある。  記憶が無いから分からないが、恐らく先天性のものだろう。手術の痕も無いし、排泄に問題も見られない。生まれつきこうだったのだ。  と、ユンの指が割れ目に触れる。僅かに湿ったそこに指がゆっくりと挿入されていく。しかしユンの指の第二関節くらいまで入ったところだろうか。指先が壁に突き当たった。 「……浅い」  所謂膣に当たるものは形成されているが、子宮が存在しないのだ。もし子宮が存在していたら、俺は既にウイルスによって死んでいるだろうから。 「っ……そこ、は……少し濡れるくらいで……あんまり、気持ちく、な――ッ……!」  ぐいと尻の孔を曝け出すように片脚を引き上げ、そこに指を捩じ込まれる。指は簡単に根元まで入っていった。 「凄く濡れてる……本当にΩみたいだ」 「ん、う……ユ、ン……っ」  指を動かされる度に、自分の身体から分泌されているのだろう体液の、ぐちゅぐちゅという艶めかしい音が響いた。そして、ユンが二本目の指を挿入し、中を押し拡げるように動く。 「は、ぁ……う、っく……ぁ」  まるで急くように、乱暴に中を掻き回される。それでも身体が疼いて、触れられるだけで堪らない気分になって、声が漏れ身体がびくっと反応した。 「エイク……」
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