心の中の半分に、雨が降る

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〈あとがき〉 このお話は、以前に公開した「熱界雷」に登場する2人の前日譚です。 このお話の季節は秋の初め。そして「熱界雷」は翌年の夏ということになります。 このあたりの時期からずっと周のいらいらは募ってゆくのです。 単独ではあまり盛り上がらないお話なのですが、そこはお許しください。彼らの恋が成就するためには必要なプロセスなのです(笑)。 人生には思い通りにならないことがたくさんあることを、周はもちろんすでに知っています。 それでも、遥輝だけは自分の思うように行動してくれるなんて妄想をいつの間にか抱いていて、そうではないと認めることが怖いのです。
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