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唯斗くんと同じゲームが好きな、どこにでもいる二十七歳のごく平凡な会社員。
それがもう一人の私の設定。
『毎回チェキ会に来るデブスいるんだけど、今日はツインテールにフリフリスカートでまじで鏡見ろって感じだわ』
『例のデブス「今日の香水いつもよりも甘い匂いでいいですね!」とか言ってきたんだけど、普通に怖すぎ』
『デブスってか関取って感じ』
それが私のことだと気付くのに、時間はかからなかった。
唯斗くんが語る『デブス』の服装も髪型も話した内容も、全部私とのことだったから。
全くショックではなかったといえば嘘になる。
でもそんなショックなんかより、嬉しさの方が大きかった。
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