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プロローグ
認められないもの、許されないもの。
世の中には、たくさん溢れているじゃないですか。
なぜだろう、と。
いつも、思うのです。
この狂おしいほどに感情を揺さぶられる、恋という形なきもの。それは、人を好きになるという、とても人間的な感性だと思うのです。これが断罪されるのは、なぜだろう。わがままながら、思うのです。
わたしは、そんなルールや法律を作った人の名前も顔も知りません。
顔も名も知らないあなたが決める非より、わたしは目をつむってもはっきりと浮かぶ彼に寄り添うことを是としたい。
薄ら笑いますか?
汚らわしいですか?
でも、仕方がなかった。少なくとも、わたしでは。
法律とか決まりとか、はたまたルールとか。人間が後付けしたものは、この恋と愛と温もりという本能には決して敵わない。
そう。
乱心と言われようが、倫理に反すると罵られようが、ルールを守れないと後ろ指さされようが、決められたレールから外れようが、ろくでもない人生になると心配されようが、
わたしはあなたのことが好きなのです。
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