全勢力

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もうダメだ。私は、全勢力を、全て、注ぎ込んだ。時をも戻し、振り返り、時には、未来を変える、夢にも挑んだのに。もうダメだ。ここまで、辿り着けただけで、もう満足だ。削ぐわない物語を作り、仕上げるための、念力の力も、もう続かない。皮肉にも、肉体と、脳のバランスは、崩れていき、精神と云う、背負ってきた、全ての神経が、震えだしている。衰弱と云う選択し続けた事に。我慢と云う言葉の意味が、この世にある時代には、人は、一生を賭けても、無駄の意味の選択にも、いつか気づかされていくのだろう。一休がいたら、私に、こんな言葉を投げかけるに違いない。貴方はきっと、そんな風に、感じた事を、そんな風に思っているだけなんだと。だから、そんな風だけが、吹くんだよ。と。そんな風を嫌がるのなら、風が当たらない場所を探しなさい。と。その風が、心地好いのなら、風に問い掛ける事を、続けてみなさい。と。そんな風な事を。必ず一休は。そして、お決まりの、一休み一休み。 体は正直と云う十休の辞書には、こんな事柄が、残されていた。石(意思)を10回、的に命中させるには、1回目2回目3回目。大事なのは、外した時の次の回。命中すると、命中しやすく変化する。その的は、どんな事柄にも価する。それが、生かされていく選択なんだと。疎通を知れたのであれば、人生は、多大なる幸福に満ちあふれて行く。そして、蘇生を繰り返し繰り返し行い、息耐えるまで、的は、突然と唐突に現れる。そんな生き様を生きなさい。と。まるで、十休の残した辞書には、事細かく、文字が刻み込まれていたのである。そんな様々な人生の物語には、始まりもなく、終りもない。きっと何もない人生こそ、我が人生なのであろう。鎧を纏い、先陣を進む武者の如く。もしも、この現代を生き抜く、全人類に、争い事がなくなる時代が来たのなら、人は、皆、静寂を取り戻し、健やかなる、健全な日常を手にいれる事も、きっと可能であるに違いない。人は、感情を纏い、人が人でなければならない人生を、人と人とで分かち合い、そして全人類が皆、口を揃えて、素晴らしいと言えるその日まで、僕等は、進み続けるだけなのだ。気配りが届くまで。        
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