おっぱい星人

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おっぱい星人

おっぱい星人 僕には3人の子供がいる。 長女、長男、そして4ヶ月になったばかりの次男がいる。 ある夜、次男が泣いたので抱っこするが泣き止まなず、ミルクを作ってみるが飲まない。 仕方なく僕は疲れて眠っている妻を起こした。 僕「ゴメン、おっぱいかも」 妻は寝ぼけ眼(まなこ)で次男におっぱいをあげる。 次男はほとんど飲まなかったが、おっぱいを咥えたまますぐに眠った。 僕は思った。 妻は「おっぱい星人」だ。 赤子に「栄養」と「安心」を与えるために、おっぱい星からやってきたのだ。 ご存知の通り、僕にはデリカシーが無い。 つい妻に 「おっぱい星人おつかれ様」 と言ってしまった。 決して悪気はない。 妻はほほ笑んだだけで、目が笑っていなかった。 次の日の夕方、僕は長男と次男を一緒にお風呂に入れ、次男をずっと抱っこしながら長男の遊び相手をしていた。 お風呂から上がると、右腕の力こぶの辺りに痛みを感じた。 2cmほど赤く内出血しているのが2箇所ほどある事に気がついた。 内出血した箇所は、先ほどお風呂に入った時に、ちょうど次男の口元が近くにあり、おそらく次男に吸われたのだろう。 もう4ヶ月にもなると、吸う力もこれだけ強くなるのか、と子供の生きる力の強さに驚いた。 生まれた時からやる気の無い赤ちゃんなどいない。 産まれながら生きていくために必要なことを本能で知っている。 だが、人間は大人になっていく過程で、挫折、矛盾、理不尽などを経験する。 その結果、やる気の無い大人が一部出来てしまうのだ。 僕もその中の一人である。 そう考えると、妻は当然のようにこれまで3人の子供達におっぱいをあげてきたのか。 文句も言わずに。 そして加減の知らない赤子は内出血が出来る程の強い力でおっぱいを吸っていたのだ。 明日、妻に謝ろう。 満月の見える夜に、僕はそう思った。 おっぱい星人「絶対に許さん」 以上です。 今回も僕の趣味に付き合っていただきどうもありがとうございました。 そして全国のお母さん、お疲れ様です。
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