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オレはいじめっこだった。
正確には、いじめられっこだった。
だから、引っ越してからすぐにオレは自分がいじめられないために人をいじめた。
それが自分の身を確実に守れる方法だったから。
オレがいじめられっこだったのは、周りのヤツよりも背が低くて運動神経が悪くて頭も悪かったから。
病気がちでほとんど学校にも行けてなかったし、人と関わるのが下手だったから上手く馴染めなかった。
今思うと、オレがいじめられっこだったのは当然だったのかもしれない。仕方のない事だったのかもしれない。
だけどオレは結局他人をいじめてオレのことを守って、それが先生にバレてから中学は不登校になって、そのまんま高校も通わずにずっと家に居る。
幸い、両親共働きの家だったし、父さんも母さんも病弱かつ一人息子のオレに強く出ることが出来るほど強かな人間ではないから、オレが家にずっといても何も文句は言わない。
時々「私の育て方が悪かったのか」とか、「心の病院にも連れて行くべきなんじゃないか」って話してるのが聞こえるけど、オレはそれを無視する。
母さんと父さんの悲痛な声が辛い。
ごめんなさい。ごめんなさい。
貴方達を泣かせるようなろくでもない息子で、ごめんなさい。

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