ストーリー9.ファイナルロット

1/1
前へ
/13ページ
次へ

ストーリー9.ファイナルロット

「しばきゅう」が隊長機を倒した瞬間、隊長は繭莉を煽る。 なぜ、教えたとおりにとどめをささないかと。 繭莉は逡巡した様子を見せる。 隊長は隙を見計らい反撃しようとするが、とたんに電気系統が落ちる。 ワタルと工場の新米技術者の浦田が、隊長機に潜り込んで、操作系と駆動系の大動脈を切断していたのだった。 こうして隊長を生かしつつBiVEの機能を停止することに成功する。 ただ、繭莉は気づく。 隊長はBWに侵されておらず、正気だったと。 すべてが白日の下にさらされる。 何もかも理事長が企み、兵器の横流しなどの私欲のために暴走した事案だった、とネットニュースは解説する。 逮捕される理事長。 父は面会に行く。 理事長は父と母の子供のころからの親友で、高校でも同じロボット製作部だった。 理事長と会い、回想を語る父。 だが、その直後、理事長は獄中で服毒自殺する。 誰が毒を与えたのか。 理事長は誰かからBWを受けていたのか。 繭莉は疑う。自分の頭で考える。 でも、ひとりじゃない。自分の力で築いた、自分を想ってくれる人々との絆を信じて進む。 (完、またはつづく)
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加