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 そして、ライブ・エイド。  冒頭にダイアナ妃とチャールズ皇太子がそろって登場して、おおっとなるが、その貴賓席の後ろにはブライアン・メイ! 「ブームタウンラッツのボブ・ゲルドフがアフリカの飢餓を救うために企画したの。音楽は80年代丸出しでちょっと恥ずかしいけど・・・ほら、クイーン!彼らはこれで復活したの!」  スティング、シャーデー、スタイルカウンシル、ポール・マッカートニー、デビッド・ボウイ、デュランデュラン、ワムにマドンナまで!イギリスとアメリカで同時開催されたって。フィナーレは”Do They Know It's Christmas?”の大合唱、センターから外れちゃってマイクに首を伸ばして歌いたがるフレディー・マーキュリーが微笑ましい。でも彼はゾロアスター教徒だよね?アフリカはイスラム教徒が多いし、テーマ曲についてはキリスト教側の勘違いではあるけれど。  かつて、音楽にはパワーがあったんだ。ただ嫌なことから気を紛らわせるだけではなかった。病気や災害について世の中を啓蒙し、実際に資金を集め、たくさんの人を救ったんだ。でも、今は音楽業界の方が援助を受ける側だなんて。
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