花染まる夏に

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 わたしは瞬一のことが好きだった。  サッカーボールを蹴る時の、あの真剣なまなざし。  口ベタだけど優しくて、不器用だけどいつも真っ直ぐで。  夢に熱く生きていた、瞬一。  そんなキミのすべてが、わたしは今も愛しい。    だけど。  もうキミはこの世界にいない……  もうふざけ合うこともできない。  もう夢すら見られない。  叶わぬ夢が、いつまでいつまで輝いている。 それはとても(いびつ)に。  キミの命を奪った『――』を、わたしは許さない。  
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