<第三話>

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田辺「消すって……」 遠藤「私だって無闇にクラスメイトを殺したくない」 遠藤の言葉は本心に思えた。 異常現象を止めさせるのは勿論だが、遠藤は瀬良本人をこの異常から救いたいのだ。 田辺「……聞いてたと思うけど、瀬良は遠藤のことが好きなんだ。遠藤への気持ちがトリガーになってるんじゃないか?」 遠藤「だとしたら厄介なことになる。色恋がトリガーのケースで抑制に成功した例はほとんどない」 田辺「コントロールできない感情、それが恋……ってことか」 遠藤「……」 田辺「遠藤、聞いてる?」 遠藤「頭では分かっているつもりだ、だが色恋なんて…」 瀬良「田辺、何でここにいるの? 飲み物は?」 瀬良に見つかった! 瀬良「えええ遠藤さん!? どうしてここに」 遠藤「オカルト愛好会の調査で来ている」 瀬良「すげー、本当に調査してるんだ」 遠藤「そう、例えばフライドポテトが大量発生してないか見に来たりな」 瀬良「……俺にも手伝えることあるかな」 遠藤「オカルト好きなのか?」 瀬良「田辺から聞いて……少ししか分からないんだけど」
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