<第三話>

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全てのテーブルに現れたポテトをつまみながら、みんな話すのを止めない。 遠藤『勝手に口が動い…通信切る…喋り続けないと……ずっと、ずっと……があ』 遠藤からの音声が途切れてしまった。 人間が強制的に喋らされている異様な光景。 かなり危険な状況なんじゃないか、今。 早くトリガーを探して、この異常を止めないとマズい。 調査官がポテトを喉に詰まらせるか、もしくは話し続けることによって発狂してしまうのではないか。 ……でも、その前に。上層部によって瀬良は消される。 瀬良「よしよし、こうじゃないと恋バナもできないもんな?」 田辺「あ、ああ」 瀬良「遠藤さんはさ、どういう人が好きなんだろう」 田辺「どうだろうな……」 ポテトが腰の高さまで迫りくる。 身動きも取れない。 瀬良「田辺は気にならないの? 好きな女の子の好きなタイプ」 田辺「どうかな……」 瀬良「そういう話、遠藤さんとしたりは?」 田辺「オカルトの話しかしてないからな」 瀬良「それでもうらやましいよ」
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